あなた  LDP  喉が詰まる 息苦しい 喉の圧迫感 水が飲み込みにくい 飲み込むときゴリゴリ音がする 声がこもる 大きな声が出ない 空咳や咽(むせ)が多い 

桃子のつぶやき

『あなたは LDP になっていませんか?』~喉が詰まる、息苦しい、喉の圧迫感、水が飲み込みにくい、飲み込むときゴリゴリ音がする、声がこもる、大きな声が出ない、空咳や咽(むせ)が多いなどはありませんか?

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あなたは LDP になっていませんか?【改訂版6】 重要

 

あなたは、喉が詰まる、何となく息苦しい、不快な喉の圧迫感、つばや水が飲み込みにくい、飲み込むときゴリゴリ音がする、声がこもる、大きな声が出ない、風邪でもないのに空咳や咽(むせ)が多いなどはありませんか?

もしかするとLDPかもしれません。


それは、喉の筋肉が硬くなり、舌骨・甲状軟骨・輪状軟骨が頚椎方向に移動すること。そのように喉頭が深い位置にあることを、LDP(Larynx Deep Position)と言います。訳すと、喉頭深奥ポジション。
そう、Larynxは喉頭、Deepは深奥、Positionは位置ですね。実は、この状況は、確定的な病気ではありません。耳鼻咽喉科や整形外科へ行っても、病気として取り合ってくれません。いろいろ調べても、どこにも異常がないから。
もし『声が出ない』『痛い』『腫れている』『食べ物を飲み込めない』など、明らかに病気やケガと判断できるなら、医者から「これは治療が必要だ」と、すぐに精密検査や処置を行います。しかし、日常生活に支障をきたしていなければ、「様子を見ましょう」「気にしないように」と諭されるだけ。

 

LDPには評価の指針。

 

  • ①声の様子:こもっている、響きがない、声量が小さい、嗄声(かすれ声)が存在、滑舌が悪いなどがあります。
  • ②喉の見え方:深く入っていると、喉頭隆起が見えにくい状態や甲状軟骨板縁に沿ってくぼんだ部位を確認できます。また、発声時頚部ジストニアが否定される肩甲舌骨筋Floatingのケースも、ほぼ100%LDPを誘発します。
  • ③クリック音〔グライディングテスト陽性〕:甲状軟骨を押し込まず、左右に移動(グライディング)させると、コリッとかゴリゴリっと雑音を生じます。これをクリック音と呼称しています。なお、甲状軟骨外縁および披裂軟骨小角が頚椎前縁に直接こすれあっているのではなく、その間の軟部組織が介在して造音されます。重度の場合はクリック音時に痛みを伴うこともあります。
  • ④筋硬度計の計測値:30Tone以上がLDPの可能性を有します。エリートボイスユーザーは10~20Tone、一般の方は20~30Toneが一応の目安です。なお、20Tone以下は、喉頭は主に4本の懸垂機構で中空につりさげられているため、喉筋の硬さではなく喉の動きのスムーズさを表しているとお考えください。50Toneを超えると、四六時中、喉の圧迫感や詰まり感を覚えるようです。
  • ⑤咽(むせ)の頻発:風邪や気管支炎でもないのに、日ごろ、咽が多い。実際は、自分自身よりも他者に指摘されて気づく程度の軽い場合が多い。
  • ⑥マウスノイズ現象:舌骨が上奥移動することで舌が圧迫されて口腔内に接触する雑音が生じます。
  • ⑦歌唱の制限:歌唱時、ⅰ高音が出ない(出しても金属音的高音)、ⅱ音域(レンジ)が狭い、ⅲ音色が暗い、ⅳ響かない、ⅴブレスが短い、ⅵリズム感が悪い(全身のリズム感はあっても歌唱になるとダメ)etc.
    これらから判断します。LDPは病気ではなく、喉頭の状態を示す造語で、単なる筋肉の“癖”のようなものです…〕加えて個人差が大きいのも特徴です。

LDPは自然改善するか否か。

 

  • 程度が軽かったり経過が短かったりする場合は、深呼吸・積極的なリラックス行為・頚部のストレッチング・十分な睡眠などで回復します。軽いレベルならば、本人もLDP状態に気づいていないことが多いですね。
  • ところが、長期間にわたって放置すると、LDPが固着化します。その根本は、筋肉の特性にあります。筋肉は、縮む役目(運動)を担っています。縮むことがメイン。逆に自分の力で伸びることがほとんどできません。つまり、縮んだら縮みっぱなし。そして、その縮んだ状態で硬くなります。カチカチになっていきます。
  • それを阻止するのが拮抗筋。相反する方向へと他の筋肉が縮んで引っ張られます。こうしてシーソーのように動きています。〔拮抗作用〕
  • ここで重要なことが一つ。喉頭の周辺の筋肉には明確な拮抗筋が少ないのです。
    主に、頚椎方向へのベクトルを持った筋肉が多い。つまり、力が入れば入るほど深奥化現象を呈します。そして、ついに自己の回復力では戻らなくなってします。
  • 加えて困ったことに、二十数本ある発声関与筋は、存在も運動の感覚も持ち合わせていないこと。もし、感覚がわかるようなひとがいれば、例えば、音階のドとラを発するときに使う筋肉の違いを正確に感じ取ることができるはず。結果、硬くなっている、縮んでいる、などに気づかないのです。これがLDP 。
  • なお、どんなに進行しても、完全に固まって動きがなくなり『声が出ない』『息ができない』『嚥下・摂食が不能』のような重篤な状態になることは決してありません。放置しても何の問題もありません。ご心配なく。TV番組『たけしの本当は怖い家庭の医学(朝日放送)』ではありませんが、LDPを放っておくと、ボイスユーザーにとって怖い結果になりますよ。それは、声質の低下。

LDP状態が長く続くと、以下のような症状

  • ①喉が奥まることで、共鳴腔を狭くする。とくに舌骨後方の咽頭共鳴腔がかかわると、声の響きや音色が大きく損なわれる。
  • ②舌骨甲状軟骨間が狭小化して上喉頭動脈の血流が低下。これにより声帯周辺への酸素・栄養が不足し、分泌液も減少。結果的に、発声のスタミナがなくなり、喉が乾燥しやすくなる。〔乾燥によって粘膜が脆弱になり風邪やインフルエンザにかかりやすくなる〕
  • ③発声関連筋の硬化に伴い、舌骨上筋群も悪影響を受け、言葉をかみやすくなる。つまり、滑舌が悪くなる。
  • ④披裂軟骨小角部が圧を受け、外側へのスライドや回転を強いられ、声門が開いてしまう。結果、声がかすれてくる。〔枯声の発現〕
  • ⑤輪状軟骨部の深奥化により迷走神経の一部が圧迫され、緊張を伴う本番時に空咳や咽(むせ)が頻発する。〔マイクを前にして、無意識に小さくゴホンとかムムッと鳴らしているプロボイスユーザーを多数確認〕
  • ⑥発声に力をこめるため声帯結節になりやすい。実際、声帯結節のほぼ100%は過緊張性発声を伴うLDP。さらに過使用による微細な出血が声帯筋と声帯ヒダの間に溜まりポリープに発展するケースも多い。どうです、声を大切にしているあなたには、とっても怖~い話でしょ。LDPに関し、よく質問を受けます。

 

「なぜLDPになるの?」

多くの原因はわかっていません。体が硬いという言い方と同じで、癖としか言いようがありません。よって疾病に該当しないゆえ、案ずるには及びません。

  • 少数ですが、発声のオーバーワーク(運動部で大きな声出しを強要された、ボイストレーニングで無茶な練習を繰り返した、カラオケで長時間歌い過ぎた、能力を超えるハイトーンを出したetc.)、外的な加圧(首を絞められた、スポーツや交通事故で喉を打った、腹筋をやり過ぎたetc.)があります。
  • また、意外に多いのが、甲状軟骨の形状によるLDP。広角で大きな甲状軟骨は、声帯長が短く高音に適していると同時に声帯面積が広く低音にも有利。
  • 音楽にマッチした秀逸型。しかしながら甲状軟骨両翼の幅が頚椎の横径を超えるため、深奥化した場合、より奥まって典型的なLDPになりやすいと考えられています。

 

「LDPは改善できるの?」

ボイスケアで改善は可能です。ただし、程度や経緯による個人差が大きいため、確約はできません。

  • 「回数は?」早いひとで2~3回の施術、遅いひとは2~5年、途中であきらめる方も少なからずいらっしゃいます。
  • 「何をするの?」これも状態に応じて異なりますが、専用機器(のど筋ストレッチング牽引機、発声関与筋リラクゼーション超音波、発声力向上微弱電流、のど運動性アップ赤外線レーザー、その他)と手技(ピンポイントマイクロストレッチ、舌骨引き出しアプローチ、輪状甲状関節モビリゼーション、その他)を駆使して改善に努めています。

 

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